大自然の中でデイウォーク・ケプラートラック

NZ南島旅

今回のH I B I Y O Iはニュージーランドのフィヨルドランド国立公園で3日連続の1日ウォークです。ニュージーランドにはグレート・ウォークと呼ばれる国を代表する一際美しいとされるトレッキングコースが11コースあり、そのうちの4つがフィヨルドランドエリアに集中しています。テアナウの街を拠点として、3日連続で3つのグレート・ウォークでデイウォーク(1日ウォーク)を体験します。

1日目はケプラートラック (Kepler Track)、基本情報です。

場所:フィヨルドランド国立公園 (Fiordland National Park)
近くの町:テアナウ、マナポウリ、クイーンズタウン
距離:周回60km
高低差:約1250m
最高標高:1472m、ラックスモア山の山頂
通常はラックスモア山を1周する3日から4日のコース。3つの山小屋と2つのキャンプ場があります。テアナウの町から近く駐車場も2箇所あってアクセスが良いこともあり、デイウォークとしても人気。

ヘリで一気に山頂付近へ!

今日はラックスモアハットからテアナウ湖まで山を降る、デイ・ウォークです。ヘリで一気にラックスモア山頂付近の山小屋、ラックスモアハット(標高1085 m)へ向かいます!

テアナウの町から少し離れたヘリポートから、午前10時ごろにテアナウ湖の対岸に向かって飛び立ち、一気にラックスモアハットへ。10分弱のフライト。目下に広がるはずのテアナウ湖はまだ朝霧に覆われていますが、その向こうにはフィヨルドランドの山々が見渡せます。

雲に覆われたテアナウ湖。

標高1085mのラックスモアハットでは、早速キアがお出迎え。荷物を狙っています。

キアが待ってましたとばかりやって来た。

山小屋からラックスモア山頂へ

15分も上がれば180度の景色を堪能できます。20分ほど上がると、山頂の尾根を渡る道が見えてきました。何日か前に降った雪がまだまだ残っているので、山頂付近は雪崩れの危険があるそうとのことで、尾根へ登る手前で引き返します。

左奥がラックスモア山の山頂。春雪に覆われている。

最初に山小屋を出発してから1時間30分が経ち、テアナウ湖が姿を見せてくれました。

雲があっという間に晴れて良い眺め。右に見える建物がラックスモアハット(Luxmore Hut)。

山小屋に一旦戻り、お昼休憩です。今日はサンドイッチとスクロガンというナッツとドライフルーツのトレイルミックス。温かいミロを飲んで一息ついていると、他のトランパーの荷物を目掛けてキアが屋根からダイブ!ポケットの中を突っつくと、何かを口ばしでつまみ出し颯爽と飛んでいく。トランパーが慌てて食べていたお昼ご飯をそっちのけで後を追うと、もう一羽のキアが飛んできて今度はお昼を横取り。一瞬のことでびっくりしていると、自分のすぐ後ろの手すりをキアがぴょんぴょんスキップするように通り過ぎていく。

お昼休憩の後は山を下ってテアナウ湖を目指します

お昼の後はラックスモアハットから山をくだり、森を抜けてテアナウ湖へ向かいます。苔の生い茂るブナの森の途中には岩山の斜面を下ったり、遊歩道を塞ぐように倒れた木を越えたり‥。ゆったりとしたペースで進み、3時間ほどでテアナウ湖のブロードベイ (Broad Bay) に到着。

石灰岩の岩壁がそびえ立つ。

タイミングよく到着した水上タクシーでテアナウの町へ。午後4時半前頃に帰りつきました。

今日を振り返って・・

今日は殆どが降り道だったので、足元に気を付けながらゆっくりなペースで進みました。先日の積雪のためにラックスモア山頂へ続く稜線まで行くことが出来ませんでしたが、山頂付近からの景色もとっても素敵。湖と奥に連なるフィヨルドランドの山々がとても美しく、何度来ても飽きることはありません。今回はヘリで山頂付近へと行くという裏技を使わせていただきました(とっても楽々でした)。

山へ出かける際には事前にDOCのサイトでケプラートラックの注意事項をチェックしたり、天候の変化に備える、出かけることを日程等を含め人に伝えるなど、自分の安全を守ることも忘れずにしてくださいね。

次は、世界的に有名なミルフォードトラックのデイウォークです。