とうとう最終日、3日連続でフィヨルドランドの3つのグレートウォークのデイウォーク(1日ウォーク)です。1日目はケプラートラックウォーク、2日目はミルフォードトラックウォーク、そして今日はルートバーントラックの寄り道、キーサミットウォークです。
ルートバーントラック(Routeburn Track)の基本情報
場所:フィヨルドランド国立公園とマウント・アスパイアリング国立公園
近くの町:テアナウ、マナポウリ、グレノーキー、クイーンズタウン
距離:32km高低差:約700m
最高標高:約1300m、ハリスサドル(稜線)周辺
2〜4日かけるトラックで4つの山小屋と2つのキャンプ場があります。クイーンズタウンの北西にあるグレノーキーとミルフォードサウンドに行く手前にあるデバイドと呼ばれる場所を結ぶトラック。
3日目の最終日も晴天に恵まれました
キーサミットトラックはデバイドから出発しルートバンのメイントラックから少し寄り道して登る往復3時間、約7キロのトラック。距離は昨日のミルフォードドラックデイウォークよりも短いですが、高低差は400mほどあります。ミルフォードサウンドへ続く道沿いがスタート地点で気軽に寄れる人気スポットでもあります。ただキーサミットの標高は900m以上あり、それなりの準備をしていくことをおすすめします。歩きやすい靴はもちろん、気候に合った服装やレインジャケット、水や食料などですね。天気が良ければ頂上から360度フィヨルドランドの景色を楽しむことができます。今回はサミットでお昼休憩の予定。天気も良さそうなので張り切って行きます!
今朝もテアナウの町からの出発です。ミルフォードサウンドへと続く国道94号線を85kmほど行った所にあるデバイド(The Divide)を目指します。今日は時間に少し余裕があるので途中の人気スポットにも止まりながら行きます。
デバイドはルートバーントラックの出発・到着地点という事で、駐車場やバス停、そして悪天候時の避難小屋(shelter)があります。天気の良い日を狙って今日も他のトランパーたちが集まっているようです。
早速のぼり始めます!
今日は1歩目から登りです。初めは緩やかではありますが、トラックがジグザグになっているのでどんどん高度を上げていることが分かります。朝も早く、油断していたこともあって早速息が上がってしまいました。1時間ほどでルートバーンメイントラックからキーサミットへ行く分岐点に到着しました。
周りの木々が段々と低くなり・・
分岐点で小休止をして、ここからもまたジグザグのトラックを辿ります。20分ほどでサミットに到着するそうなんですが、段々と周りの木々が低くなってきてそろそろ見える景色が開けそうです・・
いよいよ登頂!
景色を楽しみながら歩いていると、あっという間にサミット標高919mの地点に到着しました!山岳地帯のフィヨルドランドでは谷間を歩くトラックや道が多いですが、やはり山頂からの景色はすごいです。’キー(The Key)’という名前がついている通り、氷河に削られたて出来た山、谷、湖の景色が360度広がっています。ここに降った雨は3方向の海に向かって流れていくんですよ。北西に流れればミルフォードサウンドへ辿り着くクレダウ川(Cleddau River)に、南に流れればテアナウ湖にそそぐエグリントン川(Eglinton River)に、そして東に流れればワカティプ湖から流れ出るカワラウ川(Kawarau River)に。そしてそれぞれタスマン海、南極海、そして南大西洋へ流れつくんです。
山頂を回遊できる15分ほどの遊歩道もあるので湿地帯を探索しながらお昼ご飯スポットを探しました。あまりの美しさに写真を撮るのを忘れてしましましたが、クリスティーナ山とマリアン湖の見えるスポットでお昼を食べることが出来ました。
帰りは来た道を辿ってデバイドの駐車場へと戻ります。
今日を振り返って・・
サミットが目的だったので、やはり達成感がありました。とてもラッキーなことに3日連続の快晴で、キーサミット山頂からの景色も素晴らしいものでした。しかし忘れてはいけないのが、フィヨルドランドは雨のとても多い地域。デイウォークであっても出かける事前にDOCのサイトで注意事項をチェックしたり、天候の変化に備える、出かけることを日程等を含め人に伝えるなど、自分の安全を守ることが大切ですよね。
今回、3つのグレートウォークスを3日間かけて楽しむことが出来ました。ルートバーントラックの全行程を歩いたことはないので、機会があればぜひまた訪れたいですね。2000年代前半からこのルードバーンを走るイベント、ルートバーン・クラシックス(Routeburn Classics)も開催されているそうなんです。スポンサーがあのアークテリクスということもあり、段々とその知名度を上げ世界中から参加者が集まっています。『来年挑戦してみようかしら・・』と思ったらあら残念、申し込みがいっぱいになっていました(笑)。
HIBIYOIは次回ものんびり歩くことにします。